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日はまた昇る

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トランプ政権についての9つの予測

はじめに

先日、「トランプ政権発足。それは新たな世界秩序の始まり」という投稿をして、9つの予測を書いた。
予測を書いた理由は、自分なりの予測を明らかにすることで、予測が違えばすぐ自分の考えを修正できるようにと考えたからなのだけど、投稿が長文で予測部分を探すのが一苦労なので、予測部分だけを抜粋して再投稿することにした。
以下にまとめた予測について、なぜそう考えたのか詳細はこの投稿にないので、必要であれば下の投稿を読んで頂きたい。
thesunalsorises.hatenablog.com



予測1:トランプ政権の二面性

この予測は、トランプ政権の閣僚・高官の人事から予測したものである。

予測その①
トランプ政権は「オルタナ右翼」的側面と「リアリズム派」的側面と二面性を持つ。
個別の政策では、この二つが混在する形で表れてくる。
私は、トランプ政権では、「移民、国境管理、入国審査」「国内治安対策」「メディア対策」などでは「オルタナ右翼」的政策が中心となり、「外交」「安全保障政策」「通商政策」などでは「リアリズム派」的政策が主となると予測する。
総じていえば、国内向けには「オルタナ右翼的側面」が、対外向けには「リアリズム派的側面」が前面に出てくると予測する。




予測2:貿易交渉の主な対象国は4カ国

次に、就任演説、基本方針とピーター・ナヴァロ国家通商会議委員長の書いた『米中もし戦わば』という本との共通点を探し、貿易政策を考えた。

予測その②
トランプ政権が行う二国間貿易協定交渉では、雇用を取り戻すことと並んで貿易赤字の削減が目的になる。
貿易交渉の主たる対象国は、中国、ドイツ、日本、メキシコだろう。特に問題視しているのは、中国であると考えられる。一方、最も交渉を行いにくい相手と考えているのも中国と思う。
まずは、交渉相手国に交渉上の弱みがある日本とメキシコを優先して交渉する。その際、為替と関税をちらつかせ、交渉を優位に進めようとするだろう。
中国とは、十分に準備を整えてから、貿易戦争辞さずという強い態度で交渉に臨むと予測する。

米中もし戦わば

米中もし戦わば



予測3:軍事上の主たる仮想敵国は中国

貿易政策と同じく、就任演説、基本方針と『米中もし戦わば』から、軍事政策を予測した。

予測その③
トランプ政権の軍事政策では、最大の仮想敵国は、ロシアではなく中国になると予測する。
中国に対しては、軍事的により強い対応をとるようになる。
その主たる舞台は、南シナ海東シナ海、それに宇宙とサイバー空間になるだろう。
なお、軍事政策は技術的な部分が大きく影響するため、その政策実行はマティス国防長官が代表する専門家チームに任されると予測する。



予測4:国内治安政策はオルタナ右翼的

ホワイトハウスホームページに掲載された6つの政策ポイントのうち、国内の治安政策は他の5つと比べて異質であると考えられる。
その異質さと予測1から、国内治安隊政策を予測した。

予測その④
トランプ政権の「治安政策」は「オルタナ右翼」の主張が前面に表れたものになる。
その結果、トランプ政権の「治安政策」は、アメリカのリベラル層を中心に強烈な反発を招く。その一方で、共和党支持者を中心に支持、評価も広がる。
アメリカは更に分断し、深刻な亀裂を抱えることになる。
いずれそのこと自体が、アメリカの治安を脅かすことになると予測する。トランプ政権であり続ける限り、騒動は絶えない。
そして、それは世界を巻き込んでいく。




予測5:イスラム過激派のテロ対策は思惑が混在する

イスラム過激派のテロ根絶」対策については、7カ国国民の入国禁止と、シリア・イエメンの安全地帯という2つの動きから、次の予測を考えた。

予測その⑤
イスラム過激派のテロ根絶政策は、「オルタナ右翼」的政策と、「リアリズム派」的政策が、混在一体となった政策が打ち出されていく。
その一見わけがわからない組み合わせの裏側では、アメリカ国民の比較多数の支持を狙い、演出がなされていく。
それによって稼いだ時間を使い、同盟国だけでなくロシアとの協同も行いつつ、軍事作戦を遂行する。トランプ政権は、イスラム過激派に対する軍事力行使を躊躇しないと予測する。
ISなどのテロ組織は、ダメージを被る。
しかし、テロリズムはより細胞化し、ホームグロウンテロの脅威*1は、世界中に広がると思う。



予測6:環境よりシェールオイル増産

アメリカの経常収支赤字額と石油の輸入額等、各種統計を見た上で、ホワイトハウスホームページに掲載された6つの政策ポイントのうち「エネルギー政策」と見比べて、次の予測を考えた。

予測その⑥
トランプ政権は、シェールガス・オイルの開発の障害となっている規制を撤廃していく。オバマ政権時代の環境保護政策は、全否定される。
それは、環境保護を訴える人の反発を招き、トランプ政権との衝突は激化していくと予測する。



予測7:原油価格は弱含みに推移

世界第2位の石油輸入国であるアメリカがシェールオイル増産により石油の輸入量を減らす。そのことから次の予測を導いた。

予測その⑦
原油価格は、生産国の生産調整で一旦上昇すると思われるが、アメリカのシェールガス・オイルの増産が進むにつれ、弱含みとなると予測する。
それは、原油生産国の経済にとりダメージとなる。
原油価格が弱含みで、原油がだぶつき気味になる状況は、ロシアの外交にも影響を及ぼす。ロシアの石油輸出先がヨーロッパ主体である(現在約6割)状況は変化しないだろうが、ロシアは中国と日本への石油輸出を増やすよう動くだろう。
一方、OEPCの影響力は減少すると思う。



予測8:対日政策は貿易政策で曇り、安保政策で晴天

トランプ大統領の過去の発言やツィートと、貿易政策や軍事政策での予測を踏まえて、対日政策の予測をした。

予測その⑧
日本は二国間貿易協定の交渉を受けざるをえない。アメリカからの要求は強く大きく交渉は難航すると予測する。交渉では日本もアメリカに大きく要求した方がよいし、交渉が進むにつれそうなっていくだろう。
二国間貿易交渉が難航することでトランプ大統領の攻撃(口撃?)は何度もあるだろうが、日米関係全体を悪化させることはないと思う。
なぜなら安全保障と日米同盟に対する認識は一致しており、安全保障上の日米関係は良好な状態が続くと考えられるからだ。
但し、今後アメリカと中国との関係悪化が予想される。その結果、自衛隊もアメリカ軍も大きな緊張を強いられる状況になり、それが続くと予測する。



予測9:世界全体はリーダー国なき世界になる

予測その⑨
トランプ大統領は、厄災の詰まったパンドラの箱を開けた。
そして、「リーダー国なき世界」という混沌が飛び出た。
それは、たとえトランプ大統領が早期に罷免され退場したとしても、もう箱の中に戻らない。
世界は、混沌という新たな秩序(?)の時代になった。
せめて、パンドラの箱の中に、「希望」が残っていますように。

(最後は予測じゃなくて願望を書いてしまいましたね。申し訳ありません。)